俺たちに明日はない、こともない。

こっちと向こうと今と昔と。

カンチャナブリ―へ 16 ~クウェー川鉄橋駅。どっちだー、Wi-Fi使えない!!~





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クウェー川鉄橋 その1。

 

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クウェー川鉄橋 その2。

  

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橋から川を臨んで。帰れるのかな~。

 

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橋を渡る。線路は1本しかなかったんだと思い出す。

 

 

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やはり橋の上。じりじりと暑い。

 

(写真にレンズの汚れが写ってしまいました。お見苦しくてゴメンナサイ!)

 

なんだか午前中に通ったときよりは人が少ないような気がする。

ひととおり橋を渡って、写真も撮って、すると嫌でも川べり

のレストランが目につく。

あそこらで一息入れて帰る算段でもしようか。

お店の人はきっと観光客にも慣れているだろうから何か情報も得られるだろう、

と独り決めして、キンキンに冷えたグラスに注がれたビールの画像を

思い浮かべるが、

その前におおよその目星だけでもつけておこうともうすこし駅の周辺を

散策してみることにする。

といってもスマホはつかえない。どっちへ行っていいんだか。

来る前には観光客はもちろん観光客目当てのいろいろな運送関係の人たちが

うじゃうじゃいるだろうと思っていたのだけれど

とんでもない。

想像していた後ろの荷台部分にシートがくっついていて人が乗れるように

なっている車(ソンテウ)とかは影も形もないし、バイクも走り過ぎていくのを1台

見かけただけだ。

少し歩いた道路わきにレストラン風の建物があるが覗いてみると従業員しかいない。

線路の反対側の通りもざっと見渡してみるが誰もいない。

そもそも人がいるのは橋周辺だけで駅のあたりは観光客はおろかタイの人もいない!

 

なぜだ!

 

メジャーな観光地じゃないのか!

時間帯が中途半端なのだろうか。

目当てのものが集まるところとは場所が違うのか。

じりじりと日が差してきてだいぶ汗ばんできた。

気温が高い。

ここらへんから結構焦り始める。

けど、下手に動くと体力を消耗するだけだ。

まずは落ち着け、

深呼吸、

取り敢えず日陰へ・・・

歩いていると自分が列車から降りたあたりにポツンと

「TOURIST INFORMATION」と書いてある一軒の小屋のようなものが目に入る。

 

 \(゜ロ\)(/ロ゜)/    OH MY ・・・!

 

迷うことなくそちらへ歩を進める。

 

 

 

カンチャナブリ―へ 15 ~旅の折り返し点。タムクラセーからクウェー川鉄橋駅へ。ここで降りたら列車はないぞ。~

 

洞窟でたっぷり涼んでから駅の方にとぼとぼ戻る。

タムクラセー駅からは私のように

ナムトクまで行ってから折り返し戻ってくる列車を待つ人もいれば

ツアーのお迎えバスにのる人もいる。

さて、列車は時間通りに来るのだろうか。

ぞろぞろと人がホームに集まってくる。

もうだいたい勝手がわかったから人から離れて後ろの方に歩いていく。

13:43 列車が来た!たいして遅れていないじゃん!

 

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よくぞ戻って来てくれた!

 

乗り込んでみると来た時と違って木のイスじゃない。3等か、これ?

今度はヒヨコ達もおらず中はガラガラだ。

来た時と同じ川の側、進行方向向かって右側に座る。

あ、扇風機!!

通路上を見上げるとしっかり動いている。

よしよし。

けどあまり涼しくないな~

来た時と違って気温が上がっている。

進行方向右側はまともに日が当たるので何枚か写真を撮ると左側に

避難することにする。

 

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クッションがある!ここに乗っていいのか、と一瞬あせる。

 

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          さっき歩いたところを列車で通る。

 

 

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対岸の様子。宿泊できそうだな。

 

切符は車内で購入。

100バーツ札も持っていたがここで崩せるかなと思って500バーツ札を

出してみる。

ノー、ノー!

やっぱり無理か。どこかに書いてあった通りだ。

あとはひたすらボケーッとする。

窓から吹き込む風は生ぬるい。

ときたま飲み物を売りにくる人、写真を売りにくる人がいる。

ガタン、ゴトン

列車は軽快に走っているようである。

 

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線路がカーブして、あ、ここは覚えがある、と思ったら

暫くしてクウェー川鉄橋にさしかかる。

車掌が通路をまわってくる。

来た時に見ているからもう大丈夫!

橋を渡ってどうやら駅らしいところに停止。

よっこいしょ。

右、左

どちらに降りるのだろうか。

前の人にくっついて降りるがどちらでも構わないんだね。

クウェー川鉄橋駅

立ち止まって辺りを見回す。

やがて列車が動き出しこちらは自然と見送るような形になる。

さあ、これできょうバンコクに戻る列車はない。

なんとかカンチャナブリ―のバスターミナルまで辿り着く方法を

見つけなければ。

WiFiもガイドブックもなくて

文字通り右も左もわからない。

振り返ればクウェー川鉄橋が。

どうにかなるだろう、取り敢えず観光!

気持ちを切り替えて橋の方に歩いていく。

 

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クウェー川を望む。鉄橋が写ってないけど。

 

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クウェー川鉄橋駅到着!

 

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反対側のホーム。

 

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行っちゃった・・・

カンチャナブリ―へ 14 ~タムクラセー・線路の上を歩く・もしかしてアクシデント!?~

タムクラセーに到着。

歩いてみよう。線路の上!



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わっせ、わっせ。写真を撮る。

 

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写っていないが画像左手には洞窟が。後回し。

 

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本当に人のいないところまで、汗を拭きふき歩きつづける。

ここらで休憩。

線路に座ってボーッとしながら、ただ川の流れる音に耳を傾ける。

ビール飲みたい。

 

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線路に寝る、という体験。

 

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一瞬タイムトリップしたかのような。

 

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            どこまででも行けそうな。

       

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                 !(^^)!

 

良い気分になる。

 

 

線路からの景色を満喫し、それでは、と戻ることにしようか。

やってきた方を振り返る。

調子にのって何も考えずに歩いてきたけど結構あるな~。

ふと足元をみると、不思議なもので、そこは大した高さではなかった

のだけれど、来た時にはまったく感じなかった怖さを感じる。

実はめまいの持病がある。

線路のあいだには板が敷いてあって

歩くのには不自由しないが慎重に進んでいくことにする。

もし向こうから人が来たら、どちらかが枕木部分に身をよけるような

形になる。

どうか来ないで、来ないで、くるなー、あー、やっぱり。歩いてくる人がいる。

タイパンツをはいた若い男性。

こちらが右によける、とほぼ同時に向こうも右にからだをかわした。

おっ。

お互いニコリ。

日本人かもしれない。

そのあと歩いてくる女性にはもちろんこちらが横に身をよけるが

相手はニコリともしない。

向こうにしてみれば当たり前のことなのかもしれないが少し残念な気もする。

ようやく駅の近くにまで辿り着く。

右手には洞窟が。

往きは無視してしまったがまだまだ時間はある。

入ってみよう。

中には仏像が安置されていて天井高は結構ある。

奥の方に進む狭い道もあるがすぐに行き止まりになっているよう。

ひんやりして気持ちがいい。ベンチのようなところがあったので

座ってしばし休憩。

跪いて熱心にお祈りしているのはタイ人の年配の女性か。

観光客が入れ替わり立ち替わり入っては出ていく。

さて、後はナムトックから戻ってきた列車に乗ってクウェー川鉄橋駅で

降りればいいんだ。

予定をチェックしようとスマホを見るとなにやら異変が。

なんと通信量が限度を超えて通信制限がかかったよう。

え、え、え~。

そんなに使ったか~。

初の海外一人旅ということで絶対に必要だろうとネットで目に付いた

○○○のWiFiにしたのだけれど

実は説明書はななめ読み、その仕組みがよくわかっていない。

そもそも国内でもたいしてスマホを使わない、という絶滅危惧種のような

男なのでこうなることも十分予想できたのかもしれない。

確実なのはここから先スマホには一切頼らずに

バンコクまで戻らなければならない、ということだ。

荷物になるから、とガイドブックの類は置いてきてしまった。

あとは記憶だけが頼りだ。

なんだか体温が急に下がったような・・・

 

カンチャナブリ―へ 13 ~来たよー、タムクラセー駅!~

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右側は断崖絶壁。左下方には川が見える。

単線線路を列車がゴトンゴトンとゆっくり進む。

これ以上の速度では危ないってことらしい。

それにしても

よくこんな所に鉄道を通したな、と思う。

小説にはこんな記述がある。

 

「1943年までには、過度に勢力を広げ物資が不足していた
日本軍は勢いを失い、この鉄道の必要性が表明されるように
なる。(中略)ビルマの兵力を増強し、陸路で物資を送らな
ければならない。だが、日本軍には必要な鉄道を建設する
資金もなければ重機もない。そして時間もない。(中略)
帝国には幸いにして奴隷がいる。大勢のアジア人及び
ヨーロッパ人の奴隷。(中略)1943年10月25日、蒸気機関車
C5631が日本人高官とタイ人高官を乗せた車両3両を牽引し、
走行する初の列車として完成した<死の鉄路>の全線を
走るとき、それは果てしなく続く人骨の臥所を通り過ぎ、
そこにはオーストリア人の3人に1人の遺骨があるだろう。」
~「奥のほそ道」リチャード・フラナガン 
白水社 p32 ~

 

歴史的に形成されてきた言葉で始原を語らなければならない。

たとえ逃れることのできない宿命であったとしても

現在を安易に過去に投影していないか。

今あることを始めからあったことにしていないか。

自分に問い返さなければならない。

ここはまだほんのとば口だ。

線路は行きつきやがて朽ち果てる。

この列車は永遠にそこに辿り着くことはできない。

 

 

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歩くようなスピードで。


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下はこんな。そんなに高くないですね、ここ。

 

 

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斜めになってもカメラを突き出す。

 

 

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みんな身を乗り出す!

 

さて、さて、

やってきたのはタムクラセー駅

 

着いたよ~! !(^^)!

 

観光客も、ヒヨコ達も続々と降りる。

やはりここでも改札のない駅はあっさりと我々を街中に降り立たせる。

欧米人観光客たちの殆どが川へ下っていくレストランの方向へ歩いていく。

こちらは反対にメインストリートと思しき道を歩いてみる。

食堂、お土産物屋、その他。

途中である建物の中に例のインパクトのあるタイ式トイレの扉が

開け放たれているのも目に入る。

開けたところに出たと思ったらそこは町の外れらしくバスや車が停まっていた。

小さな町。おなかすいたな。 

 

 

 

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タムクラセー駅到着!後で気づいたけれどKとAのあいだにRが入るのでは?

 

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ちなみにこちらはRが入っている。やっぱりマイ・ベン・ライ

 

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さようなら、ヒヨコ達。楽しめ。YES MANにはなるな。

 

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メインストリートを歩く。

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土産ものも沢山。

 

道を戻る。

先の川っぺりのレストランへ降りていくのが

よさそうだが、なんか混んでいたら嫌だな、と思い駅近くの食堂兼お土産物屋

みたいなところへ。

身振りで食事できるか、と問うと空いたテーブルに案内される。

通りのすぐ横の席で麺を食べている年配のカップルを見て、無難かな、

と麺にしようと決める。

必要最小限のタイ語は覚えてきたつもりで、麺の注文の仕方も覚えてる、

と思ったのだけど、

「バミー」と口にだしてみたが、その後が続かない。あれ、なんだっけ。

向こうが○×△・・・と返してくるが当然分からない。

ようやくカップルの方を指差しながら「バミー、ヘン」と言ってみるが

やはり向こうの言うことがわからない。

(後でみてみたら、これは「汁なし麺」のことだった。

うちは汁なし麺はやっていません、てことを言われたのかな(?))

仕方なくメニューを指差し(ちゃんと写真付きメニューがあったんです。)

肉炒めゴハンみたいなのとミネラルウォーターを注文する。 

 

 

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お昼たべよ~、と入ったんだけど。

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暑いのでしっかり水分補給。氷なしで。

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これだけが残念だった~。

 今回一番残念だった食事。テーブルの上の調味料を適当にかけて

ぐちゃぐちゃにして一気食い。うむ、食べられないこともない。

小さな男の子が氷の入ったグラスとペットボトルのミネラルウォーターを

もってくる。

「マイ・サイ・ナム・ケン」(氷を入れないで)

というとかけて行って別のグラスを持ってきてくれる。

(コップについた水滴にわずかに不安を覚えるがそんなことどうでも

よくなった。)

通じるじゃん。

10バーツあげるとニコッとしてまた走っていった。

さて、と支払いをすませて線路の方へ。いよいよその時がきた。

取り敢えず人のいないところまで行ってみよう、

そう思って線路の方へずんずん歩いて行く。

 

 

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この先に行きたいんだ。

カンチャナブリ―へ 12 ~カンチャナブリー駅に到着!そして、その先へ!~


ひたすら窓の外を眺めてぼーっとしていると

前に現れたのとは別の車掌さんが通路を歩いてくる。

また検札だろうか。

ところどころで乗客に声をかけているように見える。

そしてこちらに、やってくるとどこまでいくのか、

と(多分)訊く。

「タムクラセー」

と切符を見せると頷いて去っていく。

きっとカンチャナブリ―で降りる外国人観光客に

インフォメーションして回っているのだろう。

感心する。

ということはいよいよ近くまで来ているのか。

スマホで見るとカンチャナブリ―駅が映り込んでいる。

時刻を確認。

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近づいてきた!

 

10:40 カンチャナブリ―駅到着。

バスターミナルもあり地域の拠点である。

ようやくここまで来たか。

もっと遅れるかと思っていたが

スムーズじゃないか、タイ国鉄

さすがに降りる人が多い。

と思うと乗り込んでくる人はさらに多い。

 

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  カンチャナブリ―駅到着!

 

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続々と観光客が乗り込んでくる。

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ホームにあった案内図。ミャンマーとの国境も近いのね。

 

 

私の乗った車両には中学生だろうか、黄色いシャツと青いパンツの

一団がどやどやと乗り込んでくる。

校則なのか、全国的にそうなのか、

男の子はみな短髪、女の子はワカメちゃんカットだ。

遠足か。

とたんにピーチクパーチク賑やかになる。

しばらくするといきなりガチャ―ンと振動。

ひよこたち、ギャーと叫んで大はしゃぎ。

車両を連結したみたいだ。

ずっと孤独な車窓での旅が続いていたせいだろうか

彼らをまったく不快であるとは思わない。

 

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   中学生軍団現る。

 

 

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  どやどや。

 

目的地がだんだんと近づいて来ている。

カンチャナブリ―駅からクウェー川鉄橋駅までってどれくらい

だったかな。ん、10分もかからないのか。

と思う間もなくクウェー川鉄橋駅到着(ハヤ!)。

あー、ここだ。

いよいよ橋を渡る。

いつかテレビで見たのと同じ

橋の待避所には数人ずつ人が集まっている。

ヒヨコたちは「ハロー、ハロー」と手を振って大はしゃぎ。

どこも一緒か。

こっちだって修学旅行中

外人がいる、

というだけで仲間と興奮していた昭和の中学生だ。

中にはいきなり

「ドゥー・ユー・ライク・ザ・ビートルズ?」

なんて訊いてるのもいた。

アホだったよな。

 

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ボケちゃっててゴメンナサイ。「戦場にかける橋」と書いてある。

 

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いよいよクウェー川の鉄橋に差し掛かる。

 

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クウェー川を渡る。中学生も気になる。

 

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クウェー川を渡る。レストランかな。

 

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一瞬だった「チョンカイの切通し」。中学生のスマホが伸びてくる。

 

ここを過ぎると景色が少し変わってきたようにも思える。

田畑。ジャングル。田畑。

風も若干生ぬるく感じる。

気温が高くなってきている。

 


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ひよこ達も騒ぎすぎて疲れたか。

 11:53 ターキレン到着。

ちょっと遅れてるぞ。 

タイムテーブル上は既にタムクラセーに到着している時刻のはず。

持参したペットボトルの水 空になる。

しばらく進むと前方にネットやガイドブックで見た光景が!

テンション上がる、カメラ準備。

橋の前で想定どおり列車停まる。

うむ、ここがタムクラセーその1なんだな。

降りる人は確認できず。

そして列車は再び動きだす。

それほど速度をあげないまま

ゆっくり、ゆっくりと進んで行く。

 

 

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ターキレン駅。

 

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タムクラセーブリッジ駅。例の木製の橋脚が連なる部分の手前。ここでは降りない。

 

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おおっ、あれはもしかして・・・

 

 

カンチャナブリ―へ 11 ~列車に揺られて。あー、旅をしている(笑)~


順調に進んでる、と思うとあっさり列車が止まる。

まだ乗ってから10分もたっていないと思ったが。

再び動き始めたと思ったらそこが大きな踏切だったことが分かる。

え、踏切で止まったのか。

いや、そうではないだろう、と思うけどここはタイ。

鉄道だって日本とは勝手が違う。

駅と非駅の境界が分からない。

停車した、

と思って見ると両側にホームの残骸とでも形容できる

ような景色が。

外側を隔てる柵のようなものが目に入るが何の表示

もないし人の乗り降りもない。

そんなのがいくつか。

 

 

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イエローにペイントされた列車の座席。木製だけど思ったほど座り心地は悪くない。

 

 

やがて車掌さん、検札にくる。

背の高いキチンとした感じの方。

どなたかの旅行記にもあったが、

切符を見せ、タムクラセーまで行くというと

橋の手前と渡り終えたところと駅が二つある、

渡り終えた方の駅で降りるのだ、と教えてくれる。

「コッフン カップ

きっと自然に笑顔になれている。

さすがに進んでいくと乗り降りがある。

若い女性3人がボックスに入ってきた。

高校生くらいだろうか。

けたたましくされたら嫌だな、と思うが

黙ってスマホをいじっている。

どこも一緒か。 

 

 

果物売りのおばさん 通路に現れる。

あまりそそられない。

揚げパンみたいなやつ?

どこかで見たけどそんなんだったら買おうと思っていたが

ついに遭遇せず。

なんかおやつ持ってくればよかった。

文庫本なら持ってきたけど。

(結局開かず仕舞い。)

ボケーッとひたすら外を眺める。

時々木の枝がしなって窓枠をかすめる。

別の場所ではこやしの匂い。

牛の姿も見える。

まれに車内に視線をうつすとこんなのも見える。

 

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ストレッチか。確認には赴かず。

 

9:20 PRONG NADUA という駅。(画像は違う駅かも)

犬3匹よってくる。

しばらく停車。

のどか、である。

 

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駅の様子。駅舎が可愛い。

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 健康には問題なし。

 

10時をまわる。

どこだか分からないけれどこの辺砂埃がすごい。

顔面に粒粒を感じ喉がいがいがしてくる。

ハンカチで鼻口を塞ぎ若干窓から離れる。

通路を挟んで一つ先のボックスのタイの人は

しっかりマスクを着けている。

こんなに埃っぽいところがあるなんで知らなかったぞ。

季節にもよるのかもしれないが

マスクは必需品だったと思う。

 

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だんだんと周囲が開けていくような。

 

左手に山が見える。いや右手にも。

トイレに立つ。 

戻って自分の座っていたところを見ると

お尻の跡を囲むようにホコリが堆積している。

ウェットティッシュで顔を拭くと真っ黒になった。

 

 

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列車内トイレ全貌。しっかりシャワーがついている。

 

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鍵は十分に機能する。危なっかしそうではあるけれど。

 

 うっ、指写っちゃった!

 

カンチャナブリ―へ 10 ~いよいよトンブリー駅を出発!!~

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いよいよ列車がホームに入ってきた。

時刻を確認。

ん、間違いない!

欧米人旅行者も一斉に動き出してる。

彼らの動向も何か参考になるだろう、

と、つかず離れずの微妙な距離感を保ちつつ列車に乗り込む。

外見もそうだったが、いざ乗り込んで中を見ると

 

うーん、

 

クラッシックだ、レトロだ・・・ボロボロだ。

乗り込むときに反射的にトイレの場所を確認する。

それほど離れていない席にしよう。

 

勿論進行方向左側は事前に予習したとおり。

(写真にある通り観光客はみな左に座っている。)

ざっと眺めると窓に雨戸(?)が下りているところがある。

ダメなら移動すればいいや、と思って物好きにもわざわざ雨戸が

しまっている席に座ってみる。

戸が斜めになってるけど動くのかな~ エイ、と力を入れると

無事オープンエアー。

この席でいいや。

 

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車内の様子。座席は木製。思ったほど気にならなかった。左側の雨戸が降りているところに座ってみる。

 

 

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雨戸は押し下げるらしい。

 

この車両の乗客は20人に満たない感じ。

途中でトイレに立って戻ってきたら席がない、

なんてことがあるんじゃないか、と密かに心配していたが、

(なんせ長丁場だから)どうやら杞憂に終わりそうだ。

冷房無しの3等車。さて暑さはどれくらいのものだろうか。

見ると通路の天井には扇風機が!

 

 

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端から端まで等間隔に設置されている。

あ、一番向こうのはちゃんと首を振っている、

その手前のは、あ、一方向を向いたま。

そっちのは、あれ、止まってるじゃん。

ここのは、

 

 

 

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扇風機自体がなかった。

・・・・・・

・・・・・・

だから雨戸が閉まってたのかな。座る人がいない、ってことか!

ひとつ学習する。

いや、でも、

もう、そんなところに気づいた頃には

既に列車は動き始めている。

あ、だって、

風が入ってくるじゃん。

十分じゃないか、これで。

いざ、カンチャナブリーへ!

定刻より約10分遅れ。

 

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景色が動き始める。

 

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ただ

 

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ひたすら

 

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シャッターを

 

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切る。