カンチャナブリ―へ 11 ~列車に揺られて。あー、旅をしている(笑)~
順調に進んでる、と思うとあっさり列車が止まる。
まだ乗ってから10分もたっていないと思ったが。
再び動き始めたと思ったらそこが大きな踏切だったことが分かる。
え、踏切で止まったのか。
いや、そうではないだろう、と思うけどここはタイ。
鉄道だって日本とは勝手が違う。
駅と非駅の境界が分からない。
停車した、
と思って見ると両側にホームの残骸とでも形容できる
ような景色が。
外側を隔てる柵のようなものが目に入るが何の表示
もないし人の乗り降りもない。
?
そんなのがいくつか。
やがて車掌さん、検札にくる。
背の高いキチンとした感じの方。
どなたかの旅行記にもあったが、
切符を見せ、タムクラセーまで行くというと
橋の手前と渡り終えたところと駅が二つある、
渡り終えた方の駅で降りるのだ、と教えてくれる。
「コッフン カップ」
きっと自然に笑顔になれている。
さすがに進んでいくと乗り降りがある。
若い女性3人がボックスに入ってきた。
高校生くらいだろうか。
けたたましくされたら嫌だな、と思うが
黙ってスマホをいじっている。
どこも一緒か。
果物売りのおばさん 通路に現れる。
あまりそそられない。
揚げパンみたいなやつ?
どこかで見たけどそんなんだったら買おうと思っていたが
ついに遭遇せず。
なんかおやつ持ってくればよかった。
文庫本なら持ってきたけど。
(結局開かず仕舞い。)
ボケーッとひたすら外を眺める。
時々木の枝がしなって窓枠をかすめる。
別の場所ではこやしの匂い。
牛の姿も見える。
まれに車内に視線をうつすとこんなのも見える。
9:20 PRONG NADUA という駅。(画像は違う駅かも)
犬3匹よってくる。
しばらく停車。
のどか、である。
10時をまわる。
どこだか分からないけれどこの辺砂埃がすごい。
顔面に粒粒を感じ喉がいがいがしてくる。
ハンカチで鼻口を塞ぎ若干窓から離れる。
通路を挟んで一つ先のボックスのタイの人は
しっかりマスクを着けている。
こんなに埃っぽいところがあるなんで知らなかったぞ。
季節にもよるのかもしれないが
マスクは必需品だったと思う。
左手に山が見える。いや右手にも。
トイレに立つ。
戻って自分の座っていたところを見ると
お尻の跡を囲むようにホコリが堆積している。
ウェットティッシュで顔を拭くと真っ黒になった。
うっ、指写っちゃった!