俺たちに明日はない、こともない。

こっちと向こうと今と昔と。

カンチャナブリーへ 21

さて、私を含めて11人でロットゥーはようやく出発。

(全員集合したところで料金が徴収される)

車内はしっかり冷房が効いている。

心配していたような寒すぎるということはなかったけれど

なんと(# ゚Д゚)  私の座っている座席の斜め後ろの天井吹き出し口から時折

水が垂れてくる。

 

運転手はササノであった。

俳優の笹野高史のガラの悪い腹違いの弟のような雰囲気を漂わせているが

このササノは運転に関して相当な技量の持ち主であることがわかった。

ミラー越しに彼の表情をみていると実に鋭い。

こめかみが尖がり目が血走っているように見える(実際は一番後ろに座っている

のだからそこまで見えるわけはないのだけれど)。

プロだから、そしてタイだから、これがスタンダードなのかもしれないが、

いやー、速い。速いけど怖い。隙間があると見定めるや次々と車線を変更し、

少しでも前へ、前へと車を押し出していく。車間距離も信じられないほど近い。

周りの車をみていると「ロットゥーだからしょうがないか。」という気配も

伺える。

ロットゥーの事故で観光客が犠牲になったことがあったらしいが、

さもありなんという気がする。

安全第一の人にはあまりすすめられないですよ、本当に。

 

まったく知らなかったがこのロットゥーには途中から乗り込んでくる人も

いる。

停留所的なところに停まるのならわかるが、そうではなく

普通の道端に止まった、と思うと

人が近づいてくる。

そうして人を拾っていく。

事前に予約を受付け打合せをしているのだろうか。

システムがよくわからない。

やはり普通の道端みたいなところで降りていく客もいる。

会社によるのか、路線によるのか。

そういう意味では自由度が高い乗り物だ。

 

途中2、3か所、中継所みたいなところにも寄る。

ササノが降りて行って丁度ハンコをもらっているような感じである。

きっと運行状況を会社が管理しているのだろう。

ということはすなわち時間もきっちりチェックされているに違いない。
(そりゃ飛ばすわな~)

一日何往復するのだろうか。

 

ところで

乗客の乗り降りを繰り返すうちにふと

自分はモーチットのバスターミナルを終点だと決めてかかっていたけれど

本当にそうなのかという疑問がわいてくる。

けど日本人(外国人)は私一人のようだったし、他ならぬササノに直接行先を

告げているのだから到着すれば教えてくれるはずだ。きっと。

あらためてササノの顔をミラー越しに眺める。

集中力は衰えていないようだ。

 

真昼間にカンチャナブリ―を出発したのだがいつのまにか陽が傾いてきている。

バンコクまであとどれくらい?

 

 

 

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早くビールが飲みたい!車の中ではそれしか考えられず。

 

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今回は写真がないので旅の思い出編。出発前日に食べた晩御飯。ご存知ガパオ!間違いないです。美味かったな!

 

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宿泊していたホテルの近くの街並み。サパーンタクシン駅から7分くらい。懐かしい。